運用についてABOUT PRACTICAL USE

いちよしアセットマネジメントのSDGsに関する考え方

 かつて企業の多くは、市場拡大による利益の追求を最大の目的として、それに向けた取り組みに対して経営資源を集中させてきました。しかし社会や経済が成熟した今日では、ステークホルダーを中心とした対外的な影響に対する考慮なくして、長期的な成長は難しくなるとみられています。そのため近年では、企業活動を行うにあたり、重要な『環境(Environment)』、『社会(Social)』、『ガバナンス(Governance)』への取り組み(ESG)が注目されるようになりました。
 こうした潮流は、企業へ投資を行う資産運用業界においても例外ではありません。2006年に国連が責任投資原則(PRI)を公表して以降、ESGの課題を投資の意思決定に取り込むことが提唱されてきました。2015年9月には「国連持続可能な開発サミット」開催、国連総会で国連加盟193ヵ国全てが「持続可能な開発のための2030年アジェンダ」を採択、より具体的な目標を掲げる「持続可能な開発目標(SDGs =Sustainable Development Goals)」が承認されました。
 いちよし証券グループでは、ESG/SDGsなどの考え方が広まる以前の2006年に『クレド』を制定し、全役職員の共通の価値観の源「社員のために」「お客様のために」「株主のために」「社会のために」と各ステークホルダーに対する誓いを表明しております。
 当社は、長年に渡り、日本の中小型・新興市場を中心とした成長企業への投資を通じて、持続可能な社会形成に向けた支援を行ってまいりました。これからも株式市場を通じて、よりよい未来づくりを担う中小型成長企業に投資を行い、SDGsをはじめとする社会課題の解決に資することが当社の社会的な使命だと考えています。

SDGs 投資に関する基本方針

 企業のSDGsに対する取り組み状況についての判断にあたっては、当社運用部門における調査の他、いちよし経済研究所のリサーチ情報を活用します。 成長企業におけるSDGsへの積極的な取り組みは、「事業機会の拡大」、および「事業リスクの低減」に繋がると考えており、投資先企業に対してSDGsを中長期的な経営目標に反映するよう働きかけてまいります。また、レポート等を通じて、各社のSDGsに関する取り組みについて適宜情報開示を行ってまいります。
 当社の投資哲学は、継続性と一貫性のある企業リサーチによる、企業の中長期的な利益成長を重視した運用を行うことであり、SDGsに対する取り組みが優れた企業のみに絞った投資を行うわけではありませんが、SDGsに対する取り組みの評価とファンダメンタルに基づく評価は密接な関係にあり、両者を偏ることなく分析・評価することが中長期的な収益獲得に繋がると考えています。

当社のSDGs投資における重点項目

 当社のSDGs投資における銘柄選別において、各企業の取り組みがSDGsの達成に資するかを重視しています。SDGsに対する取り組みは、社会慈善活動の枠に留まるものではありません。世界が抱える社会課題に対して、事業を通じて解決することは企業の存在意義を再確認し、更なるイノベーション創出につながる企業活動と言えます。「社会課題の解決」と聞くと、取り組むことができる分野が限られそうですが、実はSDGsには幅広い分野で目標があり、企業の事業活動を通じて取り組む機会が多岐に広がっています。こうした社会課題をいち早く捉え、事業活動を通じて貢献できる企業こそ、長期にわたって企業価値の向上が期待できると考えています。

  • 重点確認事項
    ①社会的利益と企業利益の両方を重視し、事業戦略の中核として位置づけられているか
    ②SDGsにおける事業機会だけではなく、事業リスクについても認識しているか
    ③SDGs達成に対する取り組みが新たなイノベーション創出の源泉となっているか
    ④事業の持続的な成長を支える従業員、取引先、地域社会への配慮を行っているか
    ⑤SDGsに対する取り組みが全社的に浸透しているか

    当社におけるエンゲージメント活動

     中長期的な企業価値向上が期待できるSDGsの達成に取り組む企業は、中小型、新興成長企業群においても例外ではありません。しかし、大手企業と比較した場合、現在まで中小型、新興成長企業における”非財務的価値”の発信は十分ではないと考えております。事実、SDGsに対する取り組みが十分に開示されていないため、本来の実力より過小評価されている企業は珍しくありません。
     当社では、こうした企業と対話を行い、事業を持続的に成長させていく重要項目について共有、課題提起及びその情報開示を働きかけることによって、株式市場からの評価を引き上げることが可能だと考えております。

    当社のSDGs推進についての管理体制

     当社は、投資の意思決定におけるSDGsの観点が重要なファクターであることを踏まえ、投資意思決定機関である投資政策委員会において、随時、責任投資および持続可能な投資を議論する場を設けております。また、当社は、受託者責任を果たすため、日本版スチュワードシップ・コード(責任ある機関投資家の諸原則)の趣旨に賛同し、その実現のための方針および活動概況を公表しています。
     当社は、「お客様に信頼され、選ばれる企業であり続ける」という、いちよし証券グループの経営理念の下、「お客様第一主義の徹底」、「お客様に信頼される資産運用会社」および「法令遵守と社会的責任」を柱とする当社経営理念の実現に向け、更なる体制強化に努めます。

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